新社会人が陥りやすい人間関係のトラブル

新社会人になって働き始め、定年で退職するまでどうしても逃げられないのが人間関係のトラブルだ。同僚や先輩後輩など、人の数だけさまざまなトラブルに社会人は苦しめられている。その中でも、最も厄介なのが上司との人間関係トラブルであり、これらに頭を悩ませている者は少なくない。

まず、この上司との関係で厄介なのが、人間関係でのトラブルの根源となりがちな人間性について、部下の側から意見できないというところにある。同僚や後輩であれば、失礼な態度や無理な労働を押し付けられても拒否することができる。お互いの裁量である程度「その言動が嫌だ」ということを進言できるが、上司相手ではそう上手くは行かない。

会社に雇われている者同士であるという点では平等でも、立場の違いというものが部下というある意味弱者の意見を抹殺してしまいがちである。そのため、どこにも吐き出すことができず、心を病んでしまう社会人も少なくはない。では、その上下関係があるなかでのトラブルについてはどのように対応していくにはどうしたらよいか。まず、相手の人間性を受け入れなくていいという考えを持つことが大切だ。こうしたトラブルについて悩む者の多くは、自分が我慢すればよい、相手が改善してくれないだろうか、と悩みがちだがそうではない。

その相手の人間性を自分が受け止める必要はなく、こういう人だ、自分には合わない、と早い段階で割り切ってしまう方が、これから長い人生を送るなかで出会う様々な人間性のすべてを許容して生きるよりも、心を疲弊させないで済むのではないだろうか。